ある雨の日

横断歩道を渡りたいのに

左折車が多すぎて渡るタイミングをつかめないおばあさんがいました。

結局4、5台の車が止まることなく、

おばあさんの目の前を過ぎていきます。

雨の日でした。

車がわるい!

と言いたいわけではありません。

だって歩道も車道も両方とも青信号なのだから。

たとえば、ヨーロッパの街には信号がないところも多いです。

では歩行者はどうやって歩道を渡るのか。

「渡りたい素振り」を見せれば車が勝手に止まってくれます。

音楽をガンガン鳴らしてるヤンキー兄ちゃんが乗ってるような車でも

面白いことにちゃんと止まってくれます。

「信号」

便利ですよね。

信号にさえ従っていれば何も考えずに人を轢くことなく

混雑した街の中を運転できます。

でも、さっきのおばあさんのことを思いだしてみてください。

もしこれが信号のない場所だったら、

まず、おばあさんのためにみんなが止まるのです。

ルールが厳格であればあるほど

人は考えることをしなくなります。

逆に言えば、

考えることなく楽に生きるためにルールが存在するのです。

ルールに従うだけなら機械でもできます。

でも僕らは人間なのだから、

そこにココロがなければいけないのです。

渋谷のスクランブル交差点で信号が青に変わった瞬間、

一斉に横断歩道を渡る群衆を見たフランス人が

「まるで軍隊だ」

と言っていました。

考えることなく、ルールに従うだけの人の群れ。

車ひとつ来ない夜中の横断歩道で青になるまで待ってる人を見ると

自分もそう思います。

ルールを破るのはよくない。

でも、

ルールに従うだけでもダメなんだ。

思考停止せず、つねに自分で考え、選択をする。

そんなことを考えた雨の日でした。



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