2014.9.14

疲れていた。

まだ明るい時間ではあったが

床についた。

僕はどこかの片田舎に立っていた。

遠くに見える山々がまだ少しだけ雪をいただき、

とてもなつかしい匂いのするところだった。

いつも心の片隅にあるような景色。

自由に飛ぶ鳥たちの行く手を遮るように生い茂った草木を通り抜けて届けられる風が心地よく、

どこまでも深く吸い込まれそうな深い青空に浮かぶ雲の間からさす日差しが妙に目に眩しかった。

幾人かの旅人と一緒にいた。

聞けば、歩いてあの山を越えるのだという。

それは一見とても困難な旅路のように思われた。

だが彼らは迷いもなく次の場所へとそれぞれ旅立っていった。

最後に、まだ行くべき場所も決められずに

ひとりたたずんでいる者がいた。

僕はそばまで歩いてゆき、牧場の柵に腰掛け

一呼吸してから

まるで英語を覚えたばかりの子どものような口調で

彼女にたずねた。

So, what do you want to do?

そう、それはきっと自分自身への問いかけでもあったのだと思う。



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